30歳からのサンディエゴ

UCSD(カリフォルニア大学サンディエゴ校)ExtensionのELIコース→Business Management Programを修了→OPT→現地で就職した三十路です。San Diegoでの生活、ClassやProgramについて、ついでにアメリカ人のダーリンとのことについても書いていく予定。 記事の執筆依頼・お問い合わせはこちらからどうぞ→swell85.3diego@gmail.com

エッグドナーになって$6K稼ごうという話

こちらでも数冊、日本人用のフリーマガジンが発行されているのですが(本当にありがたい)その中で、日本人的には、ウッときてしまうのが、

 

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この「エッグドナー募集」の広告です。

 

卵子提供で、$6,000。一見、とっても割に良いバイトに思えますが、大学で一応医事刑法を専攻していて、「代理母出産」とか「出産前診断」とかが専門分野だった私は、短期的なお金を手に入れるために、卵子ドナーになるというのであれば、その前によくよく考え直して欲しいと思います。

 

卵子ドナーになるということは、簡単に言うと、

 

自分の遺伝子を持ったこどもがどこかで産まれる可能性がある

 

ということです。しかも、その相手にあなたが会うことはないし、子どもに会うこともありません。

 

こういった広告ではたいてい、「今までに●●人の留学生が協力してー」みたいな謳い文句があったり、30歳までーとかの年齢制限があるので、おそらく提供しているのは、若い20代前半の女の子なんだと思います。

 

だからこそ、その後の人生、もしかしたら一生悩むかもしれない選択肢を取って欲しくありません。

 

私が、この話をしたのは、実は、

 

ダーリンの妹がエッグドナーになると言い出したから

 

です。ダーリンの妹は、23歳。ついこの間、バケーションでサンディエゴに遊びにきて、すっかり大好きになってしまい、サンディエゴに移住する!と私たちに宣言してした矢先の話でした。

 

もちろん、私もダーリンも大反対。

 

いつか後悔するかもしれない、それに、薬も接種しなきゃいけないし、卵だって一個だけ取られて行く訳じゃない。身体にも負担が掛かるんだから、そんなことしちゃいけない!とダーリンも私も説得したのですが、「友達がエッグドナーを使って、妊娠したから、人の役に立てる良いことだと思う!」とありがちな理由を挙げて、なかなか納得してくれず。

 

とりあえず来月にコンサルテーションに行って、それから考えるからとの話に落ち着いたのですが…

 

考えを変えてくれることをダーリンも私も祈ってます。

 

さて、そんなシリアスな話の時に私が引っかかったのが、彼女が私に伝えてきた金額でした。

 

もし卵子提供したら、$7K〜$9Kもらえるの!!

 

ん??

 

日本の卵子ドナー提供のお金より、高いやんけ。笑。

 

はい、出ました。また、このパターンです。苦笑。

 

swell85.hatenablog.com

 

要は、この卵子ドナーの件で行ったら、$1K〜$3Kはピンハネされるということです。笑。

 

美味しい商売だなー。苦笑。

 

卵子提供して、値段までダンピングされて…

 

そこまでして、お金欲しいですか?

 

先入観もあると思いますが、

 

20代前半の女子を対象にしている以上、それぐらいの年齢の子がよくよくそういった事情を調べているとも思えないし、そこまでしてお金欲しいなら、日本語の卵子ドナーの募集広告から応募するんじゃなくて、英語で卵子ドナーの広告を探した方が良いと思います。

 

無知は搾取されるだけです。

 

何も知らないで、こちらに来た留学生なんて、本当に良いカモなんです。

 

美味しい話があったら、絶対に疑ってください。よく考えてください。

 

そして、娘を留学生としてアメリカに送り出すお父さん&お母さんは、こういったことのメリット・デメリットを娘と話し合うべきだと思います。

 

お父さんとお母さんにお金の負担を掛けたく無いからーとかそういった理由で安易に手を出すかもしれません。そんな風に後で言われたら、泣くに泣けないですよ。

 

それと、「エッグドナー サンディエゴ」みたいな検索で飛んできた人は、そもそもその提示されている値段がダンピングされてるってことを知ってください。

 

説教くさくなる前にこの辺で。

 

ばいっ!