諸外国と日本の教育の違いをちょっと真面目に考えてみる
諸外国と日本の教育の違いを考えてみると、
日本の競争力、ひっく!!!
って、本当に痛感しています。
もし、子どもが産まれたら、高校か大学で(いや、大学が良いかな…)海外に放り出したいです。
私は、こちらに来て数ヶ月、劣等感というか後悔に悩まされました。
おそらく自分だけかもしれませんが、
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圧倒的な英語力の低さ
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「大学」での専攻に対する自分の甘い考え
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職業選択について
の三点にはかなりの劣等感を感じて、日々泣きたかったのを覚えています。
3ヶ月を終えたあたりで吹っ切れましたけどね。でも、やっぱりたまにこの劣等感がムクムクと頭をもたげるのは事実です。
まず、英語力の低さですが…
日本の義務教育を修了しただけでは、英語は絶対に話せません。
ELIとかで日本ではどれぐらい英語の勉強をしてたの?と聞かれると思いますが、へぇ、6年も勉強してて、この程度か…的な反応は間違いなくされると思いますし、私はサウジアラビア人にかなり馬鹿にされて悔しかったのを覚えています。
というのも、彼らは
文法は出来ないけど、喋れる
んですね。彼らが英語の文法がからきしだめなのは、アラビア語は右から左に書き進めるため、左から右に文字が走る、英語には馴染めないのです。
なので、彼らはテストでスコアが取れず、結構低いクラスにいたりするのですが、実は喋れるため、「テストの点数はとれるけど、喋れないアジア人」を心底馬鹿にしています。
まぁ彼らは、戒律の厳しい国からいきなり自由の国アメリカに来て、はじけてしまい、ほとんど勉強しない場合が多いので、しこしこ勉強して見返しましょう。笑。
そして、授業中、日本以外の留学生はとても積極的に授業に参加します。
先生が生徒に質問すると、必ず手を挙げて答えます。
恐らく、話には聞いてても、この光景に最初は圧倒されるはず
私は、最初、答えられない自分にもの凄く空しさを感じました。今でも授業中に発言する時はビクビクしてしまいます。
さらに、授業だけではなくて、生徒同士のグループワークでも容赦がありません。ほとんどの生徒が自分の意見を押し通してくるので、
日本人生徒は大抵の場合、気圧されます。
留学生同士のグループワークの場合、お互い英語力が乏しいゆえ、自分の意見に対して「NO」とか言われて、いきなりバッサリ斬られることもあるので、ビックリしないようにしましょう。(経験談)
ちなみに、ネイティブはどんなにしょーもない意見やアイディアに対しても、真っ向から否定すること無く、一度受け止めて
「うんうん、そうだねー。でも、僕の意見はこうだな」
って感じで言ってくるので、実はアメリカ人は、日本人よりも空気を読む生き物なのでは?と最近、思っています。
さらに、アメリカでは、基本的に「大学の専攻」が「仕事」に結びついています。
というか、専攻が日本より細分化しているからそういうことが実現出来るのかもしれないと思うけど。
具体的には、法学部に行けば、ほとんどが弁護士になるし、経済学部に行けばファイナンスの仕事に就くーこんな感じです。
自己紹介で、フリートークではなく、「名前・出身地・大学の専攻」とか自己紹介項目が決められている場合、私は自分の専攻を言うのがとっても嫌でした…。
私、一応法学部卒なのですが、いまの仕事もというか今までの仕事も法学部出身が活かせるような仕事に就いたことがありません。
でも、こっちで「何を専攻してたの?」っていうのは初対面ではよく聞かれる質問で(こちらは年齢とか聞くのが失礼に当たるので、学生してますっていうと何を勉強してる・してたの?って話になるのが普通です)
「法学部です」
と答えると、100%の確率で、
「じゃ、ロースクールで勉強するために来たんだね!」
と言われます。
違うんだなー、これが。苦笑。
すると今度は「え?なんで法学部出身なのにロースクール行かないの?」って質問が矢継ぎ早に飛んできて、「今はマーケティングを勉強していて、オンラインでCPAの勉強もしているよ(これは自分で勉強しているんですけど)」と言うと、ますます彼らは混乱するみたいで、このアジア人は何を目指してるんだ!?という顔をされます。笑。(ちなみに私が目指しているのは、器用貧乏を活かしての、究極のゼネラリストです。)
最初は、この怪訝な顔をされるのが、本当に嫌だったんですけど(受け入れられていないような気がして寂しかった…)もう慣れました。笑。
そもそも、法学部を選んだのは、
就職活動で、全業種で潰しが効くから
というしょーもない理由なので、説明しても分かってもらえないんですよね。苦笑。
ちなみに、ダーリンは、この私の迷走っぷりを「スマート」と評価してくれます。
恋が人の目を盲目にするのは人種が違っても同じみたいです。
結局、日本で教育を受けていると、「日本でしか生きていけない子」が出来上がるんです。
このグローバル社会において、競争力ゼロ、サバイバル能力ゼロです…。
まず、英語を話せることは絶対条件なのに、それすら出来ませんからね。英語が話せるようになるには、親が学校外の教育にそれなりのお金をつぎこまなければなりません。
なんの国の策略なの、これ。笑。
あと、日本では「出身校」ばかりが評価されますが、アメリカで評価されるのは、もちろん出身校も…ですが、その学校で
どんな成績をとったか
が重要なので、入った後も気が抜けず、勉強漬けの毎日になります。
だからこそ、これが将来に結びつくようなことでなければこんなにも勉強できないーということも出来ると思うんですけど。
それに、大学を卒業して、すぐに働きだす人もそんなには多く無くて、一年旅行に行ったり…なんてこともしています。
日本みたいに全員が同じ入社時期でーというのはありません。
私、日本という国は大好きですけど、このままだと「出来る人間」はどんどん国を捨てて、海外に出て行くんだろうなと思いました。
日本って「同じ」であることが美徳なんですよね。
入学時期も同じ、学力もみんなで足並み揃えて…みたいに。
だからこそ、「同じ」の中でしか競争が起きなくて、結局、どんぐりの背比べなんだなと思いました。
アメリカよりの文章になってしまいましたが、私は日本という国が大好きだし、こちらに来て、アメリカには無い日本の良さをもいっぱい知りました。
だからこそ、いつまでも実り豊かな日本であるように、若年層の教育には本当に力を注いで欲しいなって思います。
国を変えるのは、まずは教育から。
なんか格好良いこと言っちゃったので、今回はこの辺で。
ばいっ!!