英語が話せない日本人はアメリカ人とどうやってコミュニケーションを取れば良いのか
いまでこそ、ダーリンとのコミュニケーションはそれなりに取れるようになってきた私ですが、ダーリン以外の人となると、やっぱり話は別です。
お互い、好意があれば分かり合おうとか歩み寄りがありますけど、みんながみんな、そういうワケではないし。
特に、ダーリンのルームメイトは、かなりの変わり者で、お友達も少なく、初めの頃、私がお家に遊びに行く度に露骨に嫌な顔をされました。笑。
他のお友達も最初は「外国人=物珍しい」ということで近づいてくるものの、やっぱり英語でのコミュニケーションが難しいと悟ると、すーっと離れて行っちゃったりしたもので、とっても悲しかったのを覚えています。泣。
それでも、前述のダーリンのルームメイトとは、今はダーリン抜きで一緒にゴルフに行ったり、彼の家族も含めて一緒にご飯に行くぐらいの仲だし、最初はコミュニケーションがなかなか取れなかったダーリンのお友達もFacebookを通じて「週末、一緒に出かけようよ!」とメッセージをくれるまでになりました。(これは本当に嬉しい)
もちろん、「ダーリンの彼女」ということで、みんなが優しくしてくれているのもあると思うのですが、最初のうちは(今もだけど)全然英語が出てこなくて、間を持たせることにとても苦労しました。
そんな私が編み出した、「話せない日本人がアメリカ人とコミュニケーションを取る方法」は、
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料理
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漢字
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おてがみ
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日本文化の紹介
の名付けて、4種の神器です(あ、一個多い)
今回は、一つずつ、具体的に何をしたか、書いていきたいと思います。
まずは、料理。
日本の家庭料理を作りまくって、ガッチリ胃袋を掴みました。笑。
一番ハマったのがお好み焼き。
アメリカ人からすると、このキャベツいっぱいのお好み焼き=ヘルシーという認識らしいです。笑。
ちなみに、私はキャベツは千切りではなくて、みじん切りにする派(よりふわふわのお好み焼きになります)
ウケた具は「豚肉・キムチ・チーズ」のコンビネーション。なんとも味覚がアメリカ人っぽいですね…。とにかく「チーズ」を入れると、彼らのテンションが上がります。
それに、料理を作ると、必然的に一緒に食べることになります。その時の話題も基本的には「料理」なので、作り方とかそういった説明が英語で出来ればそれだけで、間が持つのです!!あと、万国問わず、料理上手はどこに居ても重宝されるしね♪
我ながら、クレバー!笑。
そして、「漢字」。
実は私、書道は展覧会で入賞したこともあり(てへ)かなり自信がありまして。日本から持ってきた筆ペンで、名前やこの単語が書きたい!という漢字を書いて見せたりしていました。
「名前 中国語」でGoogle検索すると、英語名をどうやって漢字表記するか教えてくれるんです!(実際には、中国語表記になっちゃいますけど)
前、ダーリンのお友達が来た時に、コミュニケーションが取りたくて、せっせと書いていたら、思惑通り「何書いてるの?」と食いついてきてくれて、「これがあなたの名前だよ」って言ったら、「すごいっ!!サインも書いて、サイン!!日付も!!」と言われ、帰り際には「額に入れて飾るからね!」と満面の笑みで、大切そうに持って帰ってくれました。
こんなに喜ばれるとは私自身思っていなくて、ビックリ…。
ひらがな・カタカナも書いたんですが、こちらで圧倒的にウケるのは
漢字
です。日本人的には、ひらがな・カタカナを教えたいところですが、ココは割り切って、中国語名を漢字で書いてあげましょう。その方がウケます。
さらにお手紙。
両親に頼んで、日本の一筆箋を送ってもらい(日本らしいデザイン)「一緒にご飯食べてくれてありがとう」とか「ここのお店が美味しそうだから、今度みんなでいきたいな」とかせっせと手紙を書きました。
話すよりも「書く」方が日本人も楽なので、これなら、時間を掛けて考えながら自分の言いたいことが言えます。
私の場合は、ダーリンに文句が言いたい時も、最初のうちはせっせとお手紙をしたためていました。笑。
そして、たいていの日本人は、アメリカ人のハンドライティングよりも圧倒的に綺麗です。
今では、私はダーリンに『ほぼ文字のミスも無いし、字もめっちゃ綺麗だから、「代筆を頼むなら誰にする?」って聞かれたら、絶対にswell85を選ぶよ。アメリカ人じゃないけど。笑。』って言われるまでになりました。苦笑。
実は、ダーリン、私の文句タラタラのお手紙も含めて(笑)今まで私が書いた、全部のお手紙を保管しているんですよね。(3cmぐらい積み上がってました。我ながら、よく書いたなぁ)
この間、偶然見つけてしまって、「書いたの自分だし…」と思って読んでみたら、自分で言うのもなんですが、かなり英語の表現が滑らかになってました。(それっぽくなってる)やっぱり書くことで成長するんだなぁと思った次第です。
あと余力があれば、日本の文化紹介。
ダーリンのルームメイトは、なぜか「茶器」だけ持っていて、抹茶の飲み方も知らなかったんです。 「Soup Bowl」って言ってたぐらいですからね。
それ、ちゃうで、と。
せっかくなので、これも両親に頼んで、簡単な盆立てセットを送ってもらい、披露したところ、大喜び!
僕もやりたい!って言って、早々に茶筅は若干破壊されましたけどね…。(アメリカで茶筅を買おうとすると、それだけで$35とかしますし、抹茶も目が飛び出るぐらい高いのでお気をつけを)
ただね…そんな時でもやっぱり悲しいのが、
FUKUSHIMA
です。
ねぇ、これって、放射能入ってないよね?大丈夫?
日本製のお菓子や食べ物を渡すと、こんなことを聞かれることも珍しくありません。こうやって聞いてくる彼らに悪意は全然無いんです。
日本に居る時は、「そんなもんギャーギャー騒いでもしゃーないやん、起きちゃったんだし。避難勧告したって、日本は国土も狭くて、どうせ逃げるところも無いし、パニックになるだけだよ…」と思っていた暢気な私でしたが、こちらに居ると、FUKUSHIMAは本当にヤバいと報道されていて(未だに)、そんな暢気な私の認識も変わったぐらいです。
ついでに「日本だと福島の野菜が普通にスーパーで売られてるよ?」と言った時には、悲鳴が上がりました。
彼らには、放射能が含まれているか・含まれていないかがポイントなのではなくて、もうMade in Fukushimaがお断りなのです。
話し逸れましたけども。
あとは、折り紙もウケます。鶴みたいなオーソドックスなものから、兜やハートとかも喜ばれました。これも、こちらで千代紙を買うと、バカ高いので、日本の100均などで、持って行っても良いんじゃないかなと思います。(かさばらないし)
こんな感じで、試行錯誤を繰り返した私ですが、
結局は、自分が「語れる」フィールドに相手を引きずり込むのが大事
なんだなと思いました。
とはいえ、一方的に語ってるだけだと、ただの面倒くさい人になってしまうので、相手の反応を見ながら、刺さりそうなところを探っていくことになるんですけどね。
最終的には、相手に自分の必死さが伝わったのがポイントだったのかな?と思います。そうこうしているうちに、自分のキャラも伝わって、「あ、こいつは悪い奴ではないな」って思ってもらえたのかなと。
アメリカは頑張る人に(日本よりも)優しいです。
それではこの辺で。
ばいっ!!